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roomマイコーチの部屋【管理栄養士からのアドバイス】

糖尿病におススメする「コーヒー」の話 


糖尿病の方へのおススメの飲み物として、緑茶、牛乳に続いて第三弾です。ここでは、糖尿病と「コーヒー」についてお伝えします。

 

糖尿病とコーヒーの関係

コーヒーのステキな効能

コーヒーは糖類、遊離アミノ酸、全クロロゲン酸類などポリフェノール、カフェイン、トリゴネリンといった薬効成分をたくさん含んでいる飲み物です。

これらの薬効成分のおかげで、

  • ストレスを緩和・リラックス効果
  • 自律神経を整える
  • 血糖値を下げる
  • 食欲を抑え脂肪燃焼を高めるダイエット効果
  • 脳を活性化させ認知機能を高める効果
  • 抗酸化作用によるアンチエイジング効果
  • 血液をサラサラにし動脈硬化を予防し脳梗塞や心筋梗塞を予防する
  • 肝機能障害の保護効果
  • 尿酸値を下げる
  • 血流を改善し冷え性や肩こりの解消

といった効果があると言われています。

 

コーヒーと血糖値の関係

コーヒーの含有成分で血糖値を下げる効果を発揮する「カフェイン」と「クロロゲン酸」

カフェインを摂取すると副腎が刺激されコルチゾールの分泌が促進されます。その結果、血糖値や血圧を下げるよう調整されます。

ポリフェノールの1種であるクロロゲン酸はインスリンを分泌する膵臓のβ細胞を保護する作用があります。抗酸化作用も高いため、がんや動脈硬化予防にも。コーヒー党は肝臓がんになりにくいのもクロロゲン酸の抗酸化作用の影響と分析されています。食事やおやつの前にコーヒーを飲むと、クロロゲン酸の効果で糖が血液中に取り込まれにくくなると言われています。

 

飲みすぎにご注意!

こんなにステキな健康効果があるのなら!と言っても飲みすぎには注意が必要です。

コーヒーのカフェインを摂りすぎると、アドレナリンなど血糖値を高めるホルモンの分泌が増え、血糖値を下げるインスリンの働きが邪魔されてしまい、血糖値が高くなることに繋がります。また、睡眠への影響にも注意が必要です。

コーヒー1杯に含まれるカフェインは約80g。1日のカフェイン摂取量は大体400mgまでが良いと言われるので、多くても5杯までにしましょう。

カフェインは摂取した30分後から効き始め、約3時間後をピークに効力が落ちていくので飲む時間を逆算して飲みましょう。利尿作用もあるため、夜間にトイレで起きないためにも夕方以降に飲む時は控えめが良さそうです。



カフェインレスのコーヒーを飲んだ場合も、クロロゲン酸などの摂取は見込めるため血糖値の改善効果があるといわれています。カフェインレスのコーヒーなら寝る前に飲んでも睡眠に悪い影響を与えません。妊婦さんでも小児糖尿病のお子さんでも飲めますよね。

 

おススメの飲み方

砂糖はNG

最新の研究で砂糖をカフェインと一緒に摂取するとさらに血糖値が倍速で上がることが判明されています。では、牛乳は?

多少のカロリーは上がりますが、砂糖ほどの影響はないと言えます。胃腸の弱い方はブラックコーヒーで胃が荒れることもつため、胃の粘膜を守るために牛乳を入れて飲みましょう。

 

血糖コントロールのために、朝食の砂糖なしのカフェオレ。おススメです☆

生活習慣病を改善したい方、気になっている方

日々の食事の中で血糖値のコントロールに悩まれている方も多いと思います。「マイコーチ」では糖尿病治療に配慮した、エネルギーや塩分を調整したお弁当をご用意しております。 只今、無料カウンセリングを受付中です。この機会にぜひご相談して下さいね。



  • 管理栄養士 腎臓病療養指導士

    大都 宏子(だいと ひろこ)

    私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。