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糖尿病の食事療法のキホン【管理栄養士からのアドバイス】


「食事に気をつけて。」そう言われても何をどう気をつけるんだ?甘いモノ控えれば良いのか?バランスの良い食事って何?ここでは、糖尿病の食事療法の基本についてお伝えしていきます。

 

糖尿病の食事療法って??

☆食事療法は糖尿病治療のベースです。

糖尿病は食事と密接な関係にあるホルモン(インスリン)の不足や欠乏から起こる病気です。インスリンが不足すると、食べ物を通して摂取したブドウ糖などの栄養素が利用されなくなり、体の各細胞が栄養不良になります。利用されないブドウ糖はどんどん増え続け、血液中にあふれてきます。その状態が高血糖です。

そのため食事療法は最も効果があり、また薬物療法、運動療法の効果も助ける、基本になる重要な治療法です。

食事療法ができていないと薬の効果も運動の効果も半減するのです。糖尿病を根治する特効薬や治療方法がないため、糖尿病治療の最大の目的は「合併症をいかに予防するか」になります。

血糖値が高すぎると大切な外科手術がすぐに受けられず、血糖値を下げることが優先になります。合併症は高血糖を放置していれば必ず発症します。合併症が起これば寿命も短くもなるのです。

 

食事療法の基本

これを食べると良いといった秘策があるわけではありません。

①決められた適正なエネルギー量にすること

1日に必要なエネルギー量を知り、それ以上の過剰なエネルギー量を摂取しないようにすることです。1日に必要なエネルギー量は、年齢や性別、身長、体重、活動量などを考慮して医師が決め、患者さんに指示します(これを指示エネルギー量といいます)。

 

②炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素のバランス

栄養バランスがよくないと、血糖値はコントロールできていても、脂質異常症、慢性腎臓病、骨粗しょう症、動脈硬化などの病気が進みやすくなってしまいます。理想的な栄養バランスとは、1日の摂取エネルギー量の50〜60%を炭水化物で、たんぱく質は体重1kgあたり1.0〜1.2g、そして残りのエネルギー量を脂質でとるのがよいとされています。ビタミンやミネラルなども、欠かさずにとることも必要です。

 

③規則正しく摂取すること

食事の回数は3食にし、なるべく均等に食べることです。朝食を抜いて、その分、夕食をたっぷりとるような食べ方は血糖のコントロールが乱れます。

 


この食事療法は、生活習慣病を予防し長生きするための健康的な食事としても効果的です。

  • 管理栄養士 腎臓病療養指導士

    大都 宏子(だいと ひろこ)

    私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。

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