お問い合わせ

roomマイコーチの部屋【管理栄養士からのアドバイス】

もし、糖尿病と言われたら?最初にすべき事


糖尿病と言われたら・・いったい何からすれば良いの?と不安になりますね。ここでは、糖尿病と告げられてまず最初に知ってもらいたい「糖尿病とは何ぞや?」についてお伝えしていきます。

 

まずは糖尿病を知ろう

☆糖尿病はコントロールする病気です。

糖尿病による高血糖状態は、受診し、きちんとした治療を行えば改善することができます。しかし、特に2型糖尿病の場合は、加齢や長年の不摂生な生活習慣が要因として起きたものなので、簡単に元に戻すことはできません。治療によって血糖値が下がっても、治療を続け正しい生活をしていなければ、血糖値はまた高くなってしまいます。

血糖値を下げて健康な人と同じくらいに維持することを、「血糖をコントロールする」といいます。糖尿病の人も血糖コントロールを続けていけば、高血糖が原因によって起こるさまざまな病気(合併症)を防ぐことができます。 しかし血糖コントロールができていないと、合併症は知らず知らずのうちに進行してしまいます。自覚症状が出ないために進行していることに気づかないのです。症状が出てきた頃にはかなり深刻な状態になっていることがあります。

糖尿病は風邪やケガのように「治る」「治らない」といった表現ではなく、「しっかりコントロールをしていれば、治ったと同じ状態を保てる病気」と表現するのです。

 

合併症の話

自覚症状がないからと糖尿病を放置していると、高血糖は血管を傷め、全身のさなざまな臓器に影響します。とくに影響されるのが神経と血管を中心とした臓器で、神経障害、網膜症、腎症。これを三大合併症と言います。

 

神経障害

全身の神経の働きが鈍り、さまざまな症状が現れます。主な症状は、足先や手先がしびれる、麻痺した感じがする、痛いなど。麻痺が進むと、画鋲を踏んでも痛いと感じないとも言われています。足の壊疽〈えそ〉により足を切断しなければならないこともあります。

 

網膜症

糖尿病による網膜症は成人後の失明の主要原因の一つです。高度の視覚障害に至る直前まで症状がないことも多く、ある日突然目の前が真っ暗になって失明になることもあります。

 

腎症

腎臓の働きが低下してくると、だるい、疲れる、足がむくむ、貧血になる、吐き気がする、息苦しいなどの症状が現れますが、これらの症状が現れたときには腎機能はかなり低下していて、人工透析を受けないといけない状態が近いと言われます。年間1万人以上が、糖尿病による腎症が原因で人工透析を始めており、人工透析が必要になる原因の第一位になっています。2020年は透析導入の40.7%が糖尿病による腎症が原因となっています。

 

糖尿病の治療

糖尿病の治療は、合併症の発症・進行を予防するために血糖コントロールがすべての基本となります。食事療法、運動療法、薬物療法の三つが柱となります。 なかでも食事療法はとても重要です。食生活が乱れていれば、ほかの治療法の効果はあまり期待できません。そのため食事療法は糖尿病治療の基本。2型糖尿病の場合、食事療法を守れば7割以上の患者さんがそれだけでコントロール可能とも言われています。正しい食習慣を習得することが必要です。

 

糖尿病は自己管理が必要な病気です

何度も言いますが、糖尿病は「しっかりコントロールをしていれば、治ったと同じ状態を保てる病気」です。 しっかり指導を受け、正しい治療を気長に続けることが大切です。そして、糖尿病は「自分をいかに制していけるか、が必要な病気」と言われています。自分自身のために日々の自己管理を継続させる。言うのは簡単ですが、独りで立ち向かうのはとても大変です。 正しい食習慣を身に着け、自己管理のモチベーションを維持するために、ぜひ私たちに一度ご相談ください☆

生活習慣病を改善したい方、気になっている方

日々の食事の中で血糖値のコントロールに悩まれている方も多いと思います。「マイコーチ」では糖尿病治療に配慮した、エネルギーや塩分を調整したお弁当をご用意しております。 只今、無料カウンセリングを受付中です。この機会にぜひご相談して下さいね。



  • 管理栄養士 腎臓病療養指導士

    大都 宏子(だいと ひろこ)

    私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。