roomマイコーチの部屋【管理栄養士からのアドバイス】
糖尿病と「お口のトラブル」との関係
あなたは最近、歯科にはいつ行きましたか? 歯科は歯が痛くなってから行く場所ではありません。 ここでは、糖尿病とお口のトラブルとの関係についてお伝えします。
血糖コントロールと歯の関係
血糖コントロールと残存歯の関係
糖尿病の人は血糖コントロールが不良だと、歯の本数が減りやすいことが、23万人のデータ解析で明らかになっています。
30代以上の年代で、HbA1c値や、空腹時血糖値が高い人ほど、歯の本数が少ないこと。
血糖コントロール不良の場合、とくに奥歯(下顎大臼歯)を失った人の割合が高いことが明らかになっています。
しっかり噛んで食べることは、全身の健康の維持増進につながると言われています。
奥歯(下顎大臼歯)を失ったり、歯の健康状態が悪いと全身の健康にも影響するのです。
糖尿病予備群(空腹時血糖110~125mg/dL)でも、正常値群(同110mg/dL未満)と比べて歯の数が少ない、
また高血糖と喫煙の条件が重なると歯の喪失リスクはより高まることも明らかになっています。
糖尿病になると細菌に対する抵抗力や組織の修復力の低下、口腔内の乾燥等が生じ、それらが歯周病を悪化させるといわれます。
糖尿病だと歯周病に2倍以上かかりやすくなり、血糖のコントロールが悪いと歯周病がより重症化しやすいのです。
血糖コントロールと歯周病の関係
血糖コントロールと歯周病の関係
最近では歯周病と糖尿病は密接に関連していると言われており、歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという研究成果も数多く報告されています。歯肉の炎症である歯周病がなぜ糖尿病に関わってくるのでしょうか。
出血や膿を出しているような歯周ポケットからは、炎症に関連した化学物質が血管を経由して体中に放出されています。ポケットから出て血流にのった炎症関連の化学物質は体のなかで血糖値を下げるインスリンを効きにくくし、血糖コントロールの悪化に繋がるのです。
糖尿病の人はもちろん、糖尿病予備群の人も血糖コントロールと共に定期的な歯科受診をおススメします。
かかりつけの歯科医院をつくり、定期的なチェックとクリーニングを行いましょう
生活習慣病を改善したい方、気になっている方
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管理栄養士 腎臓病療養指導士
大都 宏子(だいと ひろこ)
私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。