roomマイコーチの部屋【管理栄養士からのアドバイス】
糖尿病と「飲むお酢」の話
最近の健康ブームで「お酢」が再注目されています。血圧、中性脂肪を下げる?血糖値を下げる? ここでは、糖尿病と「飲むお酢」についてお伝えします。
お酢の健康効果
お酢って何?
糖質を含む食材を原料として、それをアルコール発酵させた後、酢酸発酵させた液体調味料のことをいいます。主成分は酢酸です。
この酢酸が食欲増進・疲労回復・美肌・便秘解消・免疫力アップ・内臓脂肪の減少・カルシウムの吸収促進・血圧の降下・血糖値の抑制になると言われています。
お酢の健康効果を得たい人は、750mgの酢酸(通常の醸造酢で大さじ1杯:15mL)を毎日摂るのがおすすめです。
おススメのお酢は
カリウム・カルシウム・ポリフェノールが多く含まれるきび酢や、アミノ酸とカリウムが豊富に含まれている黒酢です。
ただし原液のままは飲まないでください。歯のエナメル質を溶かして虫歯や知覚過敏の原因や、胃腸内を荒らすことにもなるので必ず薄めて飲んでくださいね。
「飲むお酢」の落とし穴
飲むお酢と糖質
手軽に「お酢」が摂取できると「飲むお酢」と呼ばれる商品がたくさん出回っています。しかし「飲むお酢」に含まれる酢酸量は少なく、はちみつなどを加えて、飲みやすく加工してある商品も多く、飲みすぎると糖分の過剰摂取に繋がります。
甘味料(ブドウ糖果糖液糖)などを含まない、果物を発酵して作る「果実酢」を選びましょう。そのままでは飲みにくいので果汁100%のジュースや炭酸水、牛乳などで割ると良いでしょう。
しっかり原材料を確認してお酢の健康効果を取り入れましょう。
生活習慣病を改善したい方、気になっている方
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管理栄養士 腎臓病療養指導士
大都 宏子(だいと ひろこ)
私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。