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roomマイコーチの部屋【管理栄養士からのアドバイス】

果物は血糖値上昇を抑える!? 新常識とおススメの摂り方 


「果物って、糖質が多いから食べたらダメよね?」そう思っている方も多いかもしれません。ここでは、糖尿病と「果物」についてお伝えします。

 

果物の栄養素

果物の効果

果物にはビタミンA(βカロテン)やビタミンC、カリウムなどのミネラル、フラボノイドなどが多く含まれており、これらには抗酸化作用があり、動脈硬化を予防する効果を期待できます。また水溶性食物繊維を含み、糖質の吸収を遅らせ、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。

豊富に含まれるカリウムは余分なナトリウムを排泄してくれる効果もあり、血圧管理が必要な方には強い味方です。

 

果物の新しい効能

果物に含まれるフラボノイドは、強力な抗酸化作用をもつとされるポリフェノールの一種です。果物をよく食べている人では、もっとも少ない人に比べ、うつ病のリスクが0.34倍に減少すると言われています。

また、フラボノイドの豊富な果物をもっとも多く食べていたグループでは虚血心疾患の発症リスクが0.78倍に低下し、摂取量が多いほど発症リスクが低くなる、という検査報告もあります。とくに柑橘類をよく食べている人は、虚血性心疾患のリスクが低かったようです。

 

カリウム量にご注意!

慢性腎臓病など主治医から「カリウムを控えるように」と言われている方はご注意を!生の果物にはカリウムが多く含まれます。カリウム制限が必要な方はお控えください。
可食部100gあたりのカリウム値
  • アボカド 590㎎
  • 甘栗(天津甘栗) 560㎎
  • バナナ 360mg
  • メロン 350㎎
  • キウイ 300㎎
  • ぶどう 220mg



紫外線は春先から7月をピークに上昇します。日焼けによるシミやソバカス対策といえばビタミンCです。

紫外線で受けたダメージの修復・再生に抗酸化作用のあるビタミンC。季節のフルーツを楽しみながらビタミンC補給を☆

 

健康的な摂り方

いつ食べる?どのくらい食べる?がポイント

とくに最近の果物は甘いものが多く品種改良されています。果物に含まれる果糖は肝臓での糖新生によりブドウ糖に変換されるため、食べ過ぎると糖代謝の悪化や中性脂肪の増加につながります。やはり食べ過ぎには要注意です。

1日に片手に乗るくらいの量を食後に楽しむことをおススメします。

生活習慣病を改善したい方、気になっている方

日々の食事の中で血糖値のコントロールに悩まれている方も多いと思います。「マイコーチ」では糖尿病治療に配慮した、エネルギーや塩分を調整したお弁当をご用意しております。 只今、無料カウンセリングを受付中です。この機会にぜひご相談して下さいね。



  • 管理栄養士 腎臓病療養指導士

    大都 宏子(だいと ひろこ)

    私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。