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糖尿病の食事療法 糖尿病にとって「油は良いの?悪いの?」の話 【管理栄養士からのアドバイス18】


「糖尿病だから油は極力控えた方がよい?」そう思っている方も多いかもしれません。ここでは、糖尿病と「油」についてお伝えします。

 

油の種類と栄養

油の種類

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、不飽和脂肪酸は、脂肪酸を構成する炭素の結合の仕方によって一価と多価に、多価はさらにn-6系とn-3系とに分けられます。植物油に含まれるオレイン酸は一価不飽和脂肪酸、リノール酸はn-6系、α-リノレン酸はn-3系の多価不飽和脂肪酸に分類されます。植物油の脂肪は主に不飽和脂肪酸からできていて、これには血中コレステロールを減らす働きがあります。

一方、肉はたんばく質やミネラルも含む重要なエネルギー源ですが、その脂肪には、飽和脂肪酸とコレステロールが多く含まれています。これらをとり過ぎると血中のコレステロールが増加し、やがては動脈硬化を招く可能性があります。

 



オリーブオイルやアボカド、アーモンドに多く含まれるオレイン酸には悪玉コレステロール値を下げて、動脈硬化の予防に。糖尿病が進行すると動脈硬化になるリスクが高まるので、糖尿病を患っている方に積極的に摂って欲しい脂質になります。

エゴマ油・亜麻仁油・シソ油・クルミなどに含まれるα-リノレン酸は、善玉コレステロールを増やす働きがあります。また、インスリンの分泌を促進する働きもあるという研究結果も。

オメガ3系の多価不飽和脂肪酸のEPAとDHAは魚油に豊富に含まれます。どちらも動脈硬化や高脂血症を防ぐ働きがあります。

 

植物油の効能

  • 効率よくエネルギー補給ができる
  • 脂質は糖質、たんぱく質と並ぶエネルギー源。植物油はその優秀な供給源です。1gで9㎉を摂ることができます。

  • 不飽和脂肪酸が豊富
  • 不飽和脂肪酸は、人の成長や健康のための重要な役割を果たしています。特に植物油に多く含まれるリノール酸、αーリノレン酸は必須脂肪酸と言われていて人の体内では合成できません。食品から摂る必要があります。

  • ビタミンEが摂れる
  • 植物油には、ビタミンEも豊富に含まれています。ビタミンEは抗酸化ビタミン。細胞を酸化から守りがんの予防や、血管を強め血液循環をよくし貧血予防にも効果的。さらにアンチエイジング効果という嬉しい働きもあります。

 

この油にご注意!

摂取をなるべく避けて欲しいのがトランス脂肪酸です。この脂肪酸は化学処理によって人工的に作られており、サラダ油やマーガリン、ショートニングなどに含まれています。善玉コレステロールを減らして悪玉コレステロールを増やしたり、アレルギー疾患の発症リスクを高めると言われています。

 

健康的な摂り方

どれくらい摂ればよいの?

オリーブオイルがいくら身体に良いからといっても1gで9㎉のエネルギーがあります。やはり摂りすぎはエネルギー過多に繋がります。

良質な油は、女性ホルモンや脳内ホルモンのバランスを整える効果があり、イライラや暴飲暴食を防げてくれます。また油をカットしすぎると便秘にも繋がります。一日小さじ2~3杯程度の良質な油を、サラダや煮物、味噌汁、スープ、和え物に加えて食べましょう。

 

  • 管理栄養士 腎臓病療養指導士

    大都 宏子(だいと ひろこ)

    私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。

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