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roomマイコーチの部屋【管理栄養士からのアドバイス】

糖尿病の方は要注意!なぜ野菜ジュースで血糖値が上がるの?

 

野菜ジュースは繊維が少ない

野菜に含まれる食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにする

通常、野菜を食べることで摂取できる主な栄養素は、ビタミン類、食物繊維、カリウムなどのミネラルとなります。

野菜ジュースはのど越しをよくするため、作る工程で食物繊維(野菜のカス)はほぼ除去されています。生野菜に多いビタミンCも、野菜ジュースの加工過程にある加熱殺菌によって失われる可能性が高いです。
野菜に含まれる食物繊維は腸の中に長時間滞在し糖質の吸収を邪魔するため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。ここがとっても重要。

しかし市販の野菜ジュースでは飲みやすさを重視するために、野菜の食物繊維を濾してあるので野菜の代わりにはならないのです。
そして、果汁入りの野菜ジュースを飲んだ場合は血糖値を急に上げる可能性があります。 果物などに含まれる果糖は体に吸収されやすく、食物繊維の少ないジュースになっていれば容易に血糖値を上げてしまうのです。


野菜?ちゃんと摂ってますよ!野菜ジュースで(^^)v」 野菜を食べる代わりに野菜ジュースを飲んでいるから大丈夫。そう思っている方は要注意です。

 



トマトに含まれるリコピン。黄色または赤色の色素成分であるカロテノイドの一種で、抗酸化作用があります。 リコピンはカロテノイドの中でも抗酸化作用が強く、ビタミンEの100倍以上ともいわれています。生のトマトから摂るよりも野菜ジュースなどの加工品は3.8倍吸収率がアップ。

β-カロテンは体内でビタミンAに変換されて作用し、皮膚や粘膜の免疫を増強し、有害な活性酸素から身体を守る抗酸化作用があります。生の人参から摂るよりも野菜ジュースなどの加工品は1.5倍吸収率アップ。

一部の栄養素は、時間が経つにつれ減少してしまうものもあるため、製品に記載している賞味期限内に飲み切りましょう。

 

 

上手な使い方

ビタミンやミネラルなどは補える!

加熱処理によりビタミンCは失われる可能性が高いですが、カルシウムやカリウムなど、加工処理しても減少しにくい栄養素は残ります。特に、βカロテンやリコピンなどは加工して摂取することで逆に吸収率がアップするとも言われています。

カリウムは余分なナトリウムを排泄してくれる働きがあります。コンビニ弁当といった塩分の多いモノを食べる時にカリウムの補充として添えると良いでしょう。

野菜ジュースは果汁入りではなく、野菜汁100%のもの、砂糖や塩が添加されていないことを確認して補助食品として上手く利用しましょう。

 


毎食、野菜摂取を心がけるのも大変ですよね。
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生活習慣病を改善したい方、気になっている方

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  • 管理栄養士 腎臓病療養指導士

    大都 宏子(だいと ひろこ)

    私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。