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糖尿病におススメする「牛乳」の効果的な飲み方 


糖尿病に効果的な牛乳の飲み方は

朝食に飲むのがおススメ

朝食でたんぱく質を摂取すると「セカンドミール効果」を得られ、昼食以降の食欲も抑えられると言われています。朝食に牛乳を飲むことで、1日の血糖コントロールに期待出来るのです。牛乳と血糖値の関係について学んでいきましょう。

 

糖尿病と牛乳の関係

牛乳と血糖値の関係

牛乳に含まれるタンパク質は、「カゼイン」と、「ホエイプロテイン」(乳清タンパク質)の2種類あります。カゼインは体内への吸収がゆっくりで、ホエイプロテインは速く吸収されます。これらのタンパク質を摂取することで、炭水化物の吸収が遅くなる。食欲を促進するグレリンの分泌が抑えられ、食欲を抑えるホルモンの分泌が促進される。と言われています。

さらに、インスリン分泌を刺激する消化管ホルモン(GLP-1)の産生を高める効果もあるとも考えられています。

ある研究で、朝食でシリアルとともにタンパク質を豊富に含む牛乳を飲んだ場合と、水を飲んだ場合の血糖値を比較する試験が行われました。結果、牛乳は食後の血糖値の上昇を抑えられることが判りました。

 

飲みすぎにご注意!

食後血糖値を下げるから、と言っても飲みすぎには注意が必要です。

牛乳には飽和脂肪酸が多く含まれており、摂りすぎてしまうことで悪玉コレステロールを増加させます。1日1杯程度であれば問題ないので、それ以上の飲みすぎには注意しましょう。

日本人の約8割が、牛乳に含まれている乳糖を分解するラクターゼという酵素が十分に分泌できない乳糖不耐症と言われています。そのため、牛乳を飲みすぎるとお腹が痛くなったり、下痢をするなどの症状が表れます。乳糖の入っていない牛乳を選んだり、温めてゆっくり飲むことで症状を和らげることは可能です。



牛乳は、各種栄養素がバランス良く含まれた準完全栄養食品です。三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物に加え、日本人の食生活に不足しがちなカルシウムなどのミネラルやビタミンA、B2などを豊富に含んでいます。

コップ1杯でカルシウムは1日に摂りたい量の約35%、ビタミンB2・ビタミンB12は25%を摂取することができます。

 

おススメの飲み方

朝食がベスト!

朝食でタンパク質を摂取すると「セカンドミール効果」を得られ、昼食以降の食欲も抑えられると言われています。朝食に牛乳を飲むことで、1日の血糖コントロールに期待できるのです。

 

生活習慣病を改善したい方、気になっている方

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  • 管理栄養士 腎臓病療養指導士

    大都 宏子(だいと ひろこ)

    私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。