roomマイコーチの部屋【管理栄養士からのアドバイス】
朝食が1日の消費エネルギーを決める!~体温の話~
時間がないし。食欲ないし。食べる習慣ないし・・・「朝食食べない」 それ、放置していてはいけません! 朝食が1日の消費エネルギーを決めます。 ここでは、朝食と体温との関係についてお伝えします。
体温と免疫力の関係
あなたの平熱は何度?
平熱は人によって差がありますが、健康な人の体温は36.6℃~37.2℃程度になると言われています。
人の体温は1日のリズムがあり、眠っているときには、脳の休息のために体温が下がります。深く眠るとより体温が低下するため、早朝が1番体温が低い時間帯となります。起床後は徐々に体温が上がっていき、夕方に1日のうちで1番体温が高くなります。そして、夜になると睡眠に向けて再び体温が下がっていきます。
年齢も体温に影響し、50歳を過ぎた頃から体温が下がってきます。体温調節機能も衰えてくることが原因だと言われています。
私たちの体には、病気から体を守るための「免疫機能」が備わっていますが、免疫細胞が正常に働ける体温は36.5℃。そこから体温が1℃上がると免疫力は5倍~6倍も上がり、1℃下がると免疫力は30%下がると言われています。病気になったときに発熱するのは、体が体温を上げて免疫細胞を活性化させ、病気と戦う力を上げようとしているからです。
主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い朝食を摂ることで噛む回数も増え、脳も活発に!
特に朝食はパンだけ、コーヒーだけになりがち。たんぱく質を摂ることで体温が上がりやすくなります。
朝食と体温の関係
体温と基礎代謝の関係
朝食を摂ることで、低かった体温は徐々に上がり始めお昼ごろにはピークとなり、夜まで維持されます。体温が1度上がるごとに基礎代謝は13%上がります。基礎代謝が上がるということは、何もしなくても消費するエネルギー量が増えるということです。同じ食事や生活をしていても、基礎代謝が高い人の方がより多くのエネルギーを消費するため、太りにくい体質になります。
朝食抜きは・・・
朝食を抜くと体温のピーク値が低くなり、さらにそれを夜まで維持することができないと言われています。朝食をきちんと食べて体温を上げ、一日の体温を維持させ基礎代謝を上げた方が太りにくくなり、さらに免疫力もアップ!もちろん血糖コントロールのためにも朝食は摂りましょう。
参考記事:朝食が1日の消費エネルギーを決める!~体内時計の話~
参考記事:朝食が睡眠の質を決める!
参考記事:「朝からダル~い。なんだか疲れている・・」それ朝食が解決します!
生活習慣病を改善したい方、気になっている方
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管理栄養士 腎臓病療養指導士
大都 宏子(だいと ひろこ)
私はここに来るまでの20年。多くの在宅で生活習慣病の療養をされている方に出会ってきました。病院とは異なり、自宅で食事療法に取り組まれる方の悩みや不安は千差万別。自分なりに取り組むもなかなか改善できない。何からすれば良いのかわからない、気づけば重症化していた・・・悩みは出会った人の数だけあったように思います。 ここでは、少しでもみなさんの不安や悩み解決の糸口になるような情報を発信していきたいと思います。